落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
「ん? どうしたの?」
「シャーロット様のことですがっ」
実はナタリーも、シャーロット様達の態度に不満を抱えている一人だ。でもそれを本人にぶち撒けるわけにもいかないので、時折私は彼女の愚痴を聞いてあげていた。
「さっきシャーロット様に部屋を掃除したいと言ったら、『今日は必要ありませんわ、しっしっ』て、猫を追い払うみたいにやられて。もー、何なのあの態度! ムッキーッ」
ナタリーは悔しそうな顔をして、バシャンと泉にバケツを投げつけた。
「侯爵令嬢で、ちょっと美人で巨乳だからって、いい気になって!」
そう言ってバケツを掬い上げると、水桶にバシャンと思いっきり水を流し入れる。
「何なのよ、本当、年下のくせに、ちょっと色気があって巨乳だからって!」
巨乳……、二回言った……。私は苦笑いしながらナタリーの話を聞いていると、正気に戻った彼女は水浸しになった周りを見て慌てている。
「わー、ごめんなさい、アイリス様! 私また、やってしまったわ!」
「ううん、大丈夫。落ち着いた?」
ナタリーはしゅんと項垂れる。
「はい……、頭に血が上ると周りが見えなくて……。アイリス様も大変な立ち位置にいらっしゃるのに、私の愚痴ばかり聞いてくださってありがとうございます」
「え、そんなこと気にしないで。ナタリーと話すの楽しいし、お仕事も楽しくできてるんだよ」
私が笑顔で言うと、彼女も笑顔を返してくれた。見習い聖女でありつつ雑用もこなす私にとって、ナタリーや、ハンナさんの存在はとても心強かった。
「シャーロット様のことですがっ」
実はナタリーも、シャーロット様達の態度に不満を抱えている一人だ。でもそれを本人にぶち撒けるわけにもいかないので、時折私は彼女の愚痴を聞いてあげていた。
「さっきシャーロット様に部屋を掃除したいと言ったら、『今日は必要ありませんわ、しっしっ』て、猫を追い払うみたいにやられて。もー、何なのあの態度! ムッキーッ」
ナタリーは悔しそうな顔をして、バシャンと泉にバケツを投げつけた。
「侯爵令嬢で、ちょっと美人で巨乳だからって、いい気になって!」
そう言ってバケツを掬い上げると、水桶にバシャンと思いっきり水を流し入れる。
「何なのよ、本当、年下のくせに、ちょっと色気があって巨乳だからって!」
巨乳……、二回言った……。私は苦笑いしながらナタリーの話を聞いていると、正気に戻った彼女は水浸しになった周りを見て慌てている。
「わー、ごめんなさい、アイリス様! 私また、やってしまったわ!」
「ううん、大丈夫。落ち着いた?」
ナタリーはしゅんと項垂れる。
「はい……、頭に血が上ると周りが見えなくて……。アイリス様も大変な立ち位置にいらっしゃるのに、私の愚痴ばかり聞いてくださってありがとうございます」
「え、そんなこと気にしないで。ナタリーと話すの楽しいし、お仕事も楽しくできてるんだよ」
私が笑顔で言うと、彼女も笑顔を返してくれた。見習い聖女でありつつ雑用もこなす私にとって、ナタリーや、ハンナさんの存在はとても心強かった。