落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
「ん? 何のことだ?」

 アンディが天井を見つめながら、突然趣旨のわからない事を言い出した。俺は眉をひそめる。

「おまえって、実はロリコンだったんだね〜」

 俺は持っていた本を落としそうになった。何かおぞましい言葉が聞こえたような……。

「は?」

「子供が好きなんじゃ、結婚はできないしね〜」

「何を言ってんだ、お前はっ」

 自分でも驚くくらい低い声が出た。

「え? 違うの?」

「当たり前だろ! 馬鹿かお前は!」

「えっ? だってアイリスちゃんのこと気になってんだろ〜? 護衛なんて他の奴らに任せればいいのに自ら護衛したり、おやつ買ってあげたり、やけに大切にしてるみたいだしさ〜」

「え、それは……、まぁ」

 アイリスの話題が出てきて言い淀んでしまった。
 確かに彼女のことは気になってはいるが、恋慕な情ではない。
 それにアンディは根本的に間違っている。

「あ、そっか、子供が好きなんじゃなくて、アイリスちゃんが好きなのか。でも、結婚できる年齢となるとあと何年かかるんだろ〜?」

「アンディ」

「ん〜?」

「勘違いしてるようだから言うが、彼女は十八歳だ」

「……………………へ? マジ……で?」

 思考が止まって呆然としているアンディに向かって俺は頷いた。
< 67 / 150 >

この作品をシェア

pagetop