落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
 何!? 今ドアじゃなくて、壁から現れたよね!? ゆ、ゆ、幽霊とかじゃないよね? 男性には足はちゃんと付いているけど。

 その男性はローブ姿の中年男性だった。
 ライオネル様にも負けないほど長身で、無精髭を生やし茶色の長い髪を後ろで一つに束ねている。
 こういう人のことを、ちょいワル系のイケオジって言うんだっけ? シャーロット様達が言っていたのを聞いたことがあるわ。

「団長、急に入って来ないでよ〜。アイリスちゃん怯えてんじゃん」

「お〜、すまんすまん。つい新しい魔道具を試してみたくなってなぁ、あっはっは」

「血筋だな」

 ライオネル様がぼそりと呟いた。

「ごめんね〜アイリスちゃん。この人は魔術師団の団長で俺の叔父です」

「私はレナード・ミルズだ。よろしく見習い聖女のお嬢さん」

 団長様は人懐こい笑顔で挨拶してくれた。この笑い方、アンディさんに似てるわ。

「あ、はじめまして。アイリス・ヒースです。よろしくお願いします」

 私はソファーから立ち上がり頭を下げた。
 
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