戦火に散った町娘は、敵国の皇太子に奪われて
――これは、戦場を生き抜いてきた人の体だ。
「ねえ、皇太子殿下のお体、とても素敵でしょう?」
ラディアの声に我に返り、視線を動かした瞬間、さらに胸が熱くなる。
彼女の衣は湯で濡れ、布越しにしなやかな体の線が浮かび上がっていた。
見てはいけない――そう思うほど、目は逸らせなくなっていく。
湯気と鼓動が、私の呼吸を乱した。
アレクの腕を洗い、背中を洗い、足を洗った。
彼はそれに慣れているのか、まるで石像のように微動だにしない。
お湯で泡を流すと、濡れた肌の上に、再び彫刻のような筋肉が浮かび上がった。
見惚れる――この言葉以外に、何があるだろう。
「イレーネ。今日はこれでいいわよ。」
「ラディアは?」
「私は、もう少しだけいるわ。」
うん、と頷き、私はお風呂場の扉に手をかけた。
その瞬間、背後から柔らかな声が落ちてくる。
「皇太子殿下……やはり、今日はお寂しそうですね。」
「ねえ、皇太子殿下のお体、とても素敵でしょう?」
ラディアの声に我に返り、視線を動かした瞬間、さらに胸が熱くなる。
彼女の衣は湯で濡れ、布越しにしなやかな体の線が浮かび上がっていた。
見てはいけない――そう思うほど、目は逸らせなくなっていく。
湯気と鼓動が、私の呼吸を乱した。
アレクの腕を洗い、背中を洗い、足を洗った。
彼はそれに慣れているのか、まるで石像のように微動だにしない。
お湯で泡を流すと、濡れた肌の上に、再び彫刻のような筋肉が浮かび上がった。
見惚れる――この言葉以外に、何があるだろう。
「イレーネ。今日はこれでいいわよ。」
「ラディアは?」
「私は、もう少しだけいるわ。」
うん、と頷き、私はお風呂場の扉に手をかけた。
その瞬間、背後から柔らかな声が落ちてくる。
「皇太子殿下……やはり、今日はお寂しそうですね。」