戦火に散った町娘は、敵国の皇太子に奪われて
「イレーネ。怖くないか。」

その問いかけに、私は強く首を横に振る。

「……アレクだから。怖くない。」

彼の眼差しが、甘く、熱を帯びる。

アレクの熱が、私を襲った。

「……っ!」

思わず息が漏れる。

「痛いか?」

心配そうにのぞき込む声に、私の目から涙がポロリと零れる。

「……平気。大丈夫……」

震える声でそう答えた。

確かに痛みはあったけれど、それ以上に――私の中にアレクがいる。

その事実が、胸を熱く満たしていく。

やがて、アレクの熱が波のように押し寄せると、体がビクッと反応した。

「イレーネ……もっと奥に入れていい?」

耳元で囁く声が、甘く響く。

「……うん……」

「深いところで繋がりたい……」

彼の切実な声に応えた瞬間、さらに深く彼を感じた。

「あっ……」

熱と悦びに震える私の顔を、アレクが嬉しそうに見つめている。
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