兄弟の溺愛に堕ちて
最後の下着を抜いたとき、糸のような蜜が脚に落ちていく。

――私、こんなに……。

恥ずかしいのに、止められなかった。

考えてみれば、一真さんを好きになってからずっと、誰にも触れられていない。三年もの間、ずっと。

だから今、蓮さんに触れられるだけで壊れそうになるのだ。

タオルを胸に巻きつけたまま、私は浴室に足を踏み入れた。

その直後――背後で「カチャリ」とドアが閉まる音。

振り返ると、蓮さんは腰にタオルをかけただけの姿で立っていて、その布の下に隠しきれない昂ぶりが覗いていた。

「ええっと……」思わず目を逸らす。

「……ごめん。後ろ姿見ただけで興奮した。」

気まずさを和らげるように苦笑しながら、蓮さんは床に腰を下ろし、自分で髪と体を洗い始めた。

私は手元にあったバスボールにボディーソープを落とし、そっと泡立てる。

「……背中、洗うよ。」
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