永遠の約束を交わそう

最期の誓い

勇side




兵舎の部屋は、月の光がかすかに差し込むだけで、まだ静まり返っていた。


 
机の前に腰を下ろし、深く息をつく。
 

砂浜で抱きしめられた温もりや、美緒の泣き声が胸に残っていて、心の奥が締めつけられる。

 

ペンを握る手が微かに震える。
 

どう書けば、この想いを全部伝えられるだろうか。
 
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