永遠の約束を交わそう
雲を突き抜け、水平線が広がる。
 

下に広がる海は、浜辺で見た波と同じ色で、静かに光っていた。
 

視線を遠くに向け、深く息を吸い込む。
 

この空の先に、運命が待っていることを、静かに受け入れながら。

 
飛行機は翼を震わせ、目的地へと進んでいった。
 

胸の奥で、美緒の笑顔が揺れる。
 

それが、今の俺を支える唯一の光だった。
< 64 / 83 >

この作品をシェア

pagetop