もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
誠さんの言葉は重みがあった。確かに彼は今まで熱中できるものなんてなかったから私が羨ましいと言っていた。そのくらい真紘さんは今まで努力をしてきたのだろう。私も一緒に働いてきて彼の凄さは十分にわかっている。でも後継者という目で見られると、同族だからと言われかねないのも現実かもしれない。だからこそ彼は今精一杯の努力をしているのだろう。そんな中でも私にこまめに連絡をくれる彼を思うと私は涙がこぼれ落ちそうになる。
私は自分のことばかりだな……。
もしかしたらまた今回も捨てられるのかも、と思ったが皓介の時とは違う。
私が彼にしてあげられることがあるとするならば、彼がこれからの人生で有利になる伴侶を選べるよう離れてあげることなのかもしれない。私では何もしてあげられない。してあげられるのは彼が私に罪悪感を感じさせないように私から別れてあげることしか思いつかない。
はぁぁ、と息を吐くと上を向く。上を向いてないと涙がこぼれてしまいそうだったから。
気が付きたくなくて背けていた現実にようやく向き合うことができた気がする。
彼が好きだから、彼のために別れを選ばなければならない。
「真紘に近いうちまた顔を見せるように言って。今週末とかちょうど予約にキャンセルが出たからどうかな」
「今週末は私の友だちの結婚式で軽井沢に行くんです。でも真紘さんには伝えてみますね」
「いやいや、日菜ちゃんが一緒でないなら別の日においでよ。今日のお礼もしたいし」
お礼なんていい。それにもうここに来ることはないかもしれないと頭の隅で思った。
ランチの代金を支払おうとするが今日のバイト代で、と言われ受け取ってもらえなかった。
ふたりは私を出口まで見送ってくれる。今日あの場所で美波さんに声をかけてもらって本当によかった。私は深々と頭を下げると自宅へと帰る気になった。
私は自分のことばかりだな……。
もしかしたらまた今回も捨てられるのかも、と思ったが皓介の時とは違う。
私が彼にしてあげられることがあるとするならば、彼がこれからの人生で有利になる伴侶を選べるよう離れてあげることなのかもしれない。私では何もしてあげられない。してあげられるのは彼が私に罪悪感を感じさせないように私から別れてあげることしか思いつかない。
はぁぁ、と息を吐くと上を向く。上を向いてないと涙がこぼれてしまいそうだったから。
気が付きたくなくて背けていた現実にようやく向き合うことができた気がする。
彼が好きだから、彼のために別れを選ばなければならない。
「真紘に近いうちまた顔を見せるように言って。今週末とかちょうど予約にキャンセルが出たからどうかな」
「今週末は私の友だちの結婚式で軽井沢に行くんです。でも真紘さんには伝えてみますね」
「いやいや、日菜ちゃんが一緒でないなら別の日においでよ。今日のお礼もしたいし」
お礼なんていい。それにもうここに来ることはないかもしれないと頭の隅で思った。
ランチの代金を支払おうとするが今日のバイト代で、と言われ受け取ってもらえなかった。
ふたりは私を出口まで見送ってくれる。今日あの場所で美波さんに声をかけてもらって本当によかった。私は深々と頭を下げると自宅へと帰る気になった。