幼なじみの過保護愛 -星のかけらは純愛のしるし-
*◆*◆*
朝礼が始まる前にマイボトルにホットカフェオレを作っておくのが、咲の毎朝のルーティーンになっている。外は灼熱地獄でもオフィスの中は冷房が効いているので、身体が冷えたときのために温かい飲み物を用意しておくのだ。
「あ……おはよう、中塚くん」
「おはよ。今日も早いな、池田は」
いつものようにウォーターサーバーから熱湯を注いでいると、自販機でコーヒーを買おうと柊太もリフレッシュルームにやってきた。ほぼ毎朝のようにここで彼に会うので、ルーティーンに従って行動すれば、始業前に彼に会えるだろうと予想していたのだ。
咲と異なりアイスのコーヒーを購入している柊太に近づき、そろりと要件を切り出す。
「あの、中塚くん」
「ん?」
「……ごめんね。昨日の件だけど、やっぱり二人きりで食事に行くのは、難しそうなの」
咲は結局、柊太からの誘いを断ることにした。今朝まではどうすべきかと悩んでいたし、迎えにきてくれた光希に『やっぱり最初に誘ってくれた方を優先したい』と伝えようとも思っていた。
だがいつもと同じく「おはよう、咲」と笑顔を向けてくれる光希と対面すると、『ああ、やっぱり好きだなぁ』と感じた。今の自分に光希よりも優先したい人はいない、と思い直した。