幼なじみの過保護愛 -星のかけらは純愛のしるし-
そして光希は、そうなった原因はすべて自分にある、と主張するのだ。
「ごめん、咲。あのとき、俺のせいで……」
「待って、違うよ。私の目の怪我は、光希くんが悪いわけじゃない……! あれは、ぼーっとしていた私が悪いの……!」
もちろん違う。そんなはずがない。
もし咲が怪我をした原因が存在するとしたら、それは大事な練習試合中にぼんやりと作業をしていた咲自身のせいだ。
心の底からそう思っているから言葉でしっかりと否定するが、光希は困ったように笑うばかり。
「ああ、咲はこの七年間、ずっと俺にそう言い続けてくれたよな」
「……」
光希の問いかけに、こくりと頷く。
光希が確認してくれるように、咲は何度も『光希は何も悪くない』『謝らなくていい』と言い続けてきた。それでも罪悪感は抜けきらないようで、結局彼は咲と同じ大学へ進学し、就職先や居住地もごく近い場所を選び、今でも毎日のように咲を職場まで送迎してくれる。
いくら遠慮しても光希は絶対に引っ込めてくれないが、あまりにも過保護がすぎると思うほどだ。
「咲が俺に対して怒ってないことは、わかってた」
「当たり前じゃない。光希くんは何も悪くないもの、最初から怒ってないよ」
「ああ。だから何度も、誘おうとした」
頷いた光希の台詞の後に、意外なフレーズが付随する。
咲が「え」と驚くと、光希が薄暗がりの中でそっと視線を合わせてきた。
「高校はもちろん、大学も一緒だったんだ。だから次の年でも、その次の年でも、いつでも誘えたはずだった。あの日行けなかった流星群観測、クラスメイトを集めることはできなくても、二人で見に行くことはできたたはずだった」
光希が語る想いを耳にすると、胸の奥にじわりと熱が生まれる。