幼なじみの過保護愛 -星のかけらは純愛のしるし-
「でも、今の状態を維持するだけじゃだめだ。このままの関係を続けていても、いつか誰かに咲を取られる。ただ傍で見てるだけじゃ、咲はいつまでも俺を『過保護な幼なじみ』としか認識してくれない」
「え……? こ、光希くん……?」
「会社の男に誘われた、と言われて、ようやく気づいた。――やっぱり俺は、咲を誰にも触れさせたくない」
「!」
突然真剣な表情で言い募られ、表情が固まってしまう。まるで愛情表現のような――いや、まるででもなんでもなく、完全に愛を示すための言葉を重ねられ、表情だけではなく思考まで固まってしまう。
すると何も言わない咲には何も伝わっていないと感じたのか、光希に「咲」と名前を呼ばれる。先ほどと同じように、肩を抱くようぐいっと身体を引き寄せられる。
「俺と、付き合ってほしい」
真剣な表情と明確な言葉で関係の進展を求められ、嬉しさのあまり腰が抜けそうになる。長年片想いをしてきたと思っていたのに、まさか光希も同じ想いを抱いてくれているとは思っておらず、信じられない、という感情が先行してしまう。
だからつい可愛くないことを聞いてしまう。というより、これを言葉として確認しておかなければ、素直には喜べないと思ってしまう。
「光希くん、罪悪感からそう言ってくれてるんじゃなくて……?」
「……は?」
咲の確認の一言に、光希が不機嫌な声音で語尾を上げる。自身の気持ちを疑われているように感じて、少しムッとしたらしい。
「なんでそうなるんだ。それこそ、そんなわけないだろ」