幼なじみの過保護愛 -星のかけらは純愛のしるし-

 光希の強い感情と秘めた想いに、ようやく気づくことができた。真剣に想いを伝えてくれる光希の眼差しに、これ以上ないほどの幸福と愛情を感じている。

 だから今度は、咲の番だ。 

「……私も」
「!」
「私も、光希くんが好き」

 気恥ずかしさを押し殺して、これまでひた隠しにしてきた感情を言葉で示す。罪悪を感じている光希が自己犠牲から咲の手を取るかもしない、この想いが光希を縛りつけてしまうかもしれない、と思ってずっと言えなかった一言を、今、音に出して伝える。

 咲の告白を耳にした光希が、そっと目を見開く。

 だんだん暗闇に目が慣れて、暗い中でも周囲の状況がぼんやりわかるようになるが、その中でも光希の存在がひときわ輝いているように見える。また光希の頭上に走り抜けた流星の存在を、すっかりと見落としてしまうほどに。

 腕を伸ばした光希が、今度は片手だけではなく両手で咲の身体を抱きしめてくれる。

 夜とはいえ八月の熱帯夜の中なら互いの体温を暑苦しく感じてもおかしくないはずなのに、光希に抱きしめられた身体が――彼と触れ合った部分が、じんわりと温かい。まるで、ようやく正常に動き出した感情に、全身が反応しているように。

「流れ星に願わなくても、お願いごと叶っちゃった」
「……お願いごと?」
「うん。光希くんと、両想いになれたらいいな、って」
「! っ……咲……」

 咲が照れながら今の気持ちを伝えると、光希が何かに耐えかねたような熱い息を漏らす。

 顎の先に触れられ、そこをくい、と持ち上げられる。満天の星々が煌めく宵闇の中でじっと見つめ合うと、どちらからともなく顔を近づける。

 ふたつの唇が重なり合った瞬間、また一つ金色の煌めきが夜空を走り抜けた。

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