幼なじみの過保護愛 -星のかけらは純愛のしるし-
*◆*◆*
「本庄王子の送迎がなくなって、寂しくない?」
「うん?」
いつものカフェでホットサンドとカフェラテを味わっていると、隣に座った美琴からふとそう訊ねられた。
咲が首を傾げると、アイスシトラスティーの入ったグラスをテーブルに、たん! と置いた美琴が、その隣にがっくりと項垂れる。
「私は寂しい! 目の保養が……っ!」
「あはは」
数日に一度のペースで光希の姿を拝んでいたという美琴だが、光希が咲の過保護すぎる送迎を止めたことで、彼と遭遇する機会がほとんどなくなってしまった。目の潤いが減り、日々の癒しが足りないと嘆く美琴だが、咲は苦笑するしかない。
目の保養は難しいかもしれないが、できることなら美琴に恩返しがしたいと思っている。なぜなら。
「美琴ちゃんの言うこと、本当だった」
「うん?」
咲がぽつりと呟くと、美琴が不思議そうに首を傾げる。その表情を確認した咲は、言葉にしなければ今の自分が感じていることは正確に伝わらないのだと気づいた。
「近すぎると見えないものなんだ、って反省したの。私、光希くんの優しさに甘えてばっかりで、光希くんの本当の気持ちも見えてなかったし、きっと自分の気持ちにも蓋をしてた」
以前、美琴に『どんなわかりやすく書いてあっても、近すぎると逆に見えなくなっちゃうの』と教えられた。そう言われた瞬間はいまいちピンとこなかったが、今なら美琴が言わんとしていたことがわかる。