恐怖病院
それは子供だましの噂を楽しげに聞いている大人の表情だった。
否定はしなくても、やっぱり信じてくれているわけじゃなさそうだ。

「あの噂は本当なんです! 友達は鏡の世界で怪我をしたんです」
私は前のめりになって説明した。
男性が一瞬顔をしかめるのがわかった。

子供の嘘なんかに付き合っている暇はないのかもしれないけれど、こちらも引くわけにはいかない。

だって、嘘なんかじゃないんだから。
「あの鏡は本当に危険です。撤去してください!」
「ふむ……確かにあの鏡は本当にいわくつきだと言われているものを使用しているんだ」

男性の言葉に私は目を見開いた。
「なにそれ、危険だってわかってて置いたの!?」
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