指先から溢れる、隠れた本能。
第六章:契約と愛の確認
翌朝、柔らかな朝日がカーテンの隙間から差し込み、資料室の古びた書棚や積み上げられた書類に淡い光を投げかけていた。埃の匂いがほのかに漂う静かな空間には、昨夜の甘い余韻がまだ色濃く残っている。
古びたソファの革の感触が、微かな軋みを上げ、部屋に独特の親密さを添えていた。
私は、ゆっくりと目を覚ました。体に伝わる温もりに気づき、視線を上げると、蒼空さんの腕の中で抱きしめられていることに気がついた。彼の胸の鼓動が、私の心臓と共鳴するように響き、胸の奥がじんわりと熱くなる。
「……やっぱり……昨日のこと……」
小さく息をつきながら、昨夜の出来事を思い返した。狭い資料室で蒼空さんに押し倒され、古びたソファの沈み込む感触の中で体を重ねたこと。
熱く強い彼の体の感触、荒々しくも優しい息遣い、甘く漏れる私の声──それらが、まるで夢のように鮮やかに蘇る。
頬が熱を持ち、体の奥が再び疼き始めた。