指先から溢れる、隠れた本能。
胸の奥がじんわりと熱くなり、理性よりも彼の意思に従いたい気持ちが勝ってしまう。私はまだ、自分の『sub』の性質を完全に理解できていない。でも、蒼空さんの声や視線が、私の心の奥底にある何かを呼び起こす。まるで、彼の言葉が私の体を直接動かしているかのようだった。
「……はい……蒼空さん……」
私の声は、ほとんど囁くように漏れた。蒼空さんは微かに笑みを浮かべ、資料室の古いソファに私を座らせた。彼は私の隣に腰を下ろし、膝にそっと手を添えた。その温もりが、優しく、でもどこか導くような力強さで私の体に伝わる。私は少し戸惑いながらも、心の奥で甘い期待と興奮が混ざり合うのを感じた。蒼空さんの指先が私の膝を軽く撫でるたびに、体の奥が熱くなり、吐息が漏れる。
「……これからは、俺に従うこと。嫌なら我慢しろ」
蒼空さんの声は低く、響くように私の耳に届いた。その言葉に、抗えず小さく頷いた。胸の奥が熱くなる感覚に、理性では抗おうとするのに、体は彼の声に素直に反応してしまう。まるで、私の心と体が彼に委ねられることを求めているかのようだった。
資料室の静かな空間の中、蒼空さんの手の動きや囁きに、私は心の奥から甘さと快感を感じていた。彼の『dom』としての側面と、普段の優しさが交錯し、甘く、少し切ない時間が私たちを包む。蒼空さんの指が私の手をそっと握り、温もりが伝わるたびに、心が安心感で満たされる。
でも、同時に、彼の強い意思に導かれる興奮が、体の奥で疼き続けた。