指先から溢れる、隠れた本能。
「……はい……蒼空さん」
小さく頷くと、蒼空さんは私の手を取り、資料室の古いソファに座らせた。彼は私の隣に腰を下ろし、膝の上でそっと手を重ねてきた。
その温もりが、優しく、でもどこか導くような力強さで私の体に伝わる。私は小さく息を漏らし、頬が熱くなるのを感じた。蒼空さんの指先が私の手を軽く握るたびに、体の奥がじんわりと熱くなり、吐息が漏れる。
「俺はお前が好きだ。だから、俺に従うことは……お前のためでもある」
蒼空さんの低く甘い声に、心の奥が温かくなった。彼の言葉には、命令という形を取っていても、深い愛情と信頼が込められているのがわかる。私はその声に導かれるように、視線を落としたけど、心の中では彼に委ねたい気持ちがどんどん強くなっていく。
「……わかりました、蒼空さん……従います……」
頬が赤く染まり、視線を逸らしながらも、心からの言葉だった。蒼空さんは微かに笑みを浮かべ、優しく私の髪を撫でてくれた。
その感触に、体がビクッと反応し、胸の奥がさらに熱くなる。私はまだ、自分の『sub』の性質を受け入れることに戸惑いがあった。でも、蒼空さんのそばにいると、「この人に全てを預けたい」という思いが抑えきれずに溢れてくる。
「いい子だ……これからも、俺に従うこと。俺はお前を守るからな」
蒼空さんの声は、まるで私の心を包み込むように響いた。私は小さく息を漏らしながら頷き、彼の手を握り返した。
心の奥で、昨夜の甘さと嫉妬、そして彼に支配される快感が混ざり合い、胸が熱くなる。蒼空さんの指が私の髪を撫でるたびに、安心感と興奮が同時に押し寄せる。まるで、彼の存在が私の心と体を完全に包み込んでいるかのようだった。