マリオネット
 二人で夕食を食べたあと、ケーキを食べ、ソファに座りながらアルバイトの様子を彼に聞いた。

「やっぱり、お昼時は忙しいかな。軽食もやっているみたいだし。それ過ぎると比較的落ち着いてるって感じ。俺、基本的には平日でお願いをしているから、昼以外はそこまで混まないって。従業員さんは、俺より年下の学生とかもいれば、ベテランさんになってくると俺より年上の人もいるし……。年齢層がバラバラに見えたよ。店長は男の人なんだけど、良い人だった」

 楽しそうに語る彼の姿を見て安心した。

 凪のアルバイトが始まって一週間、特に変った様子もなかった。
 私が様子を聞くと
「仕事に慣れてきたよ」
 そう言っていた。

 凪がお風呂に入っている時に、彼のスマホにLIEEの通知が届いているのが見えた。
 私以外にも女の子とかとやっぱり交換するよね。
 私が良いって言ったことだ。
 そう思いながらもモヤモヤする感情に、自分が嫌になる。

 お風呂から戻ってきた彼は、スマホを見て返信をしているようだった。
 私だって会社の人と連絡を取るくらいする。
 気にしない気にしない……。自分に言い聞かせる。

 私がお風呂に入ろうとした時に、凪から話があると言われた。

「陽菜乃さん、今度の金曜日の夜にアルバイト先の人が俺の歓迎会を開いてくれるって言ってるんだけど、行って来てもいい?俺の歓迎会だから、なんか店長が奢ってくれるらしいんだよね」
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