マリオネット
 ご飯を食べて、ケーキも食べ終わる。

「ケーキもあんなに豪華なやつじゃなくて良かったのに」
 さすがにケーキを作っている時間がなくて、ホールケーキを買ってしまった。

「だって。凪、ケーキ好きでしょ?私も好きだし。あと……。あのね、プレゼントがあるの」
 私は寝室に隠しておいたプレゼントを取りに行く。

「えっ?」
 ラッピングされている箱を凪に渡す。

「喜んでもらえるかどうかわからないけど……」

「いいの?」
 彼がリボンを解いていく。

 なんか緊張する。
 プレゼントを渡すのってこんなに緊張したっけ?

「陽菜乃さん、これっ!」

 私がプレゼントをしたのは、お財布だった。
 私と同じブランドの物。

「俺もこのブランド好きだよ!可愛いよね。メンズもかっこ良いし!」
 前に彼が言っていたから。

「こんな高価な物、本当に良いの?」

「うんっ。私とお揃いのブランドだけど。良かった?」

「当たり前だよ。嬉しい!」
 彼は私の頬にキスをしてくれた。

「喜んでもらえて良かった」
 あぁ、なんかホッとした。

「陽菜乃さん、俺からもプレゼントがあるんだ」

「えっ?」
 どうして私にプレゼント?

「はいっ!」
 彼から渡されたのは、リングケース。

「どうして?」
 びっくりしている私の顔を見て
「俺が開けてもいい?」
 そう言って彼は私に見えるような形でケースを持つ。カパッと蓋を開けると、指輪が一つ入っていた。
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