ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
(今日はなんだか目が霞む)
受験勉強に熱が入り、夜更かししたせいかもしれない。
美織は目をこすりつつ、いつも通りホースで水を撒いていた。
いつにもまして太陽の光がチカチカして見える。そう思った次の瞬間、突然自分の身体が言うことを聞かなくなる。
美織はそのまま地面に膝をついた。頭が痛くてどうしても立っていられない。ぜえぜえと呼吸だけが激しくなっていく。
しばらくそのまま耐えていると、急に頭上に影が差した。
「どうした?」
気力を振り絞り後ろを振り返れば、正宗が美織を見下ろしていた。
(綾辻くん……?)
声を出したつもりなのに、唇はぴくぴくとわずかに動くだけ。
「しっかりしろ!」
意識を保つのが難しくなり、正宗の声が次第に遠ざかってく。
養護教諭の伝いであとから聞いた話だが、美織は正宗に抱きかかえられた状態で、保健室に担ぎ込まれたらしい。
炎天下で畑の手入れをしていた美織は、熱中症になっていたらしい。その後、保健室で休んだおかげで大事には至らなかったけれど、あのとき助けてもらわなければどうなっていたかわからない。
彼には感謝してもしきれない。