ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~

 夕方になりバーベキューが終わると、帰宅する人と二次会に行くという人たちに別れた。美織は帰宅組だ。

「じゃあね、錦さん!」

 美織は笑いながら阿久津に手を振り返した。
 二次会に行く人たちを見送り終えたら、家路を急ぐ。

(今日は楽しかったなあ)

 色んな人と話せたし、仲良くなれた気がする。
 誘ってくれた阿久津に感謝しなくてはならない。

「錦!」

 ほろ酔い気分で歩いていた美織は、後ろから追いかけてくる誰かに呼び止められた。

「正宗くん?」
「車で来てるから家まで送るよ」
「二次会に行かないの?」
「今日はパス。どうせ酒も飲めないし」

 バーベキューの買い出しは正宗の担当だったようで、同期会の間中、彼はノンアルコールのウーロン茶を飲んでいた。
 普段なら遠慮して電車で帰るところだけど、酔いも手伝って気が大きくなっていた美織はお言葉に甘えることにした。
 ふたりは駐車場に停めてあった車に一緒に乗り込んだ。
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