ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
(うわあ……)
美織は男性の顔を見るなり、にわかに色めきたった。
スッと伸びた鼻梁、奧二重の涼し気な目元。癖のある黒髪はほどよくワックスで遊ばせている。すっきりとした輪郭の顔立ちは、最近売り出し中の若手俳優を思わせた。爽やかなブルーのストライプのワイシャツがよく似合う、いかにも仕事のできるビジネスマンだ。
青柳商事ともなるとこういう人が普通に働いているのかと妙に納得する。
「錦美織です。よろしくお願いします」
美織は男性に向かって、ニコリと微笑むと軽く一礼した。
すぐに挨拶が返されると思いきや、彼は美織の顔を見るなりピクリとも動かなくなる。
「あの……?」
マジマジと顔を凝視されるのに耐えられなくなった美織が口を開いたのとほぼ同時に問いかけられる。
「本当に錦なのか?」
念を押すように尋ねられた美織は首を傾げた。
先ほど自己紹介したばかりだが、もしかして聞こえなかったのだろうか。
「はい。錦美織ですけど」
訳もわからぬまま、もう一度名乗ると彼は口元を押さえながらそっと呟いた。
「やっぱり……」
反応から察するに、どうやら美織と面識がありそうだ。