ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
「もう少しだけ待ってもらえないかな?」
今の自分のままでは自信を持って『好き』のひと言すら伝えられない。
これでは彼を遠ざけた十年前と変わらない。美織には変われるきっかけが必要だった。
「大学に合格したら、今度は自分から正宗くんに気持ちを伝えたいの」
今、美織が言えるのはそれだけだ。きっと受験に合格出来たら胸を張って正宗の隣で笑えるはずだ。
正宗はそんな美織の左頬に優しく手を添えた。
「またひとりで頑張るつもりか?」
「え?」
「言っただろう?今ならもっと大事にしてやれるって」
正宗は人目を憚らず、美織をぎゅっと抱き寄せた。
「一番近くで応援させてほしい。俺に出来ることは少ないかもしれないけど、困ったときには頼りにしてくれてかまわない」
彼が本当はあのとき言いたかったであろう言葉は、十年の時を経てたしかに美織に届いた。
「ふたりで頑張ろう」
「――うん」
美織の目尻から涙が次から次へとこぼれていく。
(今だけは甘えていいのかな)
自分でも肩の力がすうっと抜けていくのがわかった。味方がいるってなんて心強いのだろう。