ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
「やったー!」
近所迷惑も考えずに叫ぶと、母と大悟も美織のスマホを覗きこんできた。
「おめでと、姉ちゃん!」
「よかったわね、美織!」
三人は子どものようにはしゃぎながら喜びを分かち合ったのだった。
「そうだっ!綾辻くんにも報告しなきゃ!」
家族の他にもこの喜びを伝えなければならない人がいる。
美織は慌てて自分の部屋に行くと、正宗に電話を掛けた。すると、仕事中にもかかわらずワンコールが終わらないうちに繋がる。
『どうだった?』
開口一番、受験結果を尋ねられた美織は弾む心を抑えきれずに勢いよく伝えた。
「合格したよ!」
『ああ、よかった!』
電話の向こうで、正宗が喜びを爆発させているのが手に取るようにわかった。
ひょっとしたら合格発表の日を誰よりも待ち望んでいたのは彼なのかもしれない。
『夜会える?』
「うん」
『仕事が終わったらすぐに電話する』
「わかった」
通話を終えた美織は、ほうっと息を吐きだした。たった数秒の通話だったけれど、なんだか胸がいっぱいだった。