ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
「あ、姉ちゃん。今日の夕飯なんだけど、なににする?合格祝いなんだから好きなの選びなよ」
通話が終わった頃合いを見計らったかのように、大悟がお寿司やピザのチラシを手にして部屋にやって来る。
「あ、ごめん。夜は出掛ける予定で……」
そう言うと、大悟はニタアっと意地の悪い笑みを浮かべた。
「家族より恋人かあ。寂しくなるな」
「綾辻くんとはまだそんな関係じゃ……!」
「"まだ"なんだ」
やってしまったと思ったときにはもう遅い。とんでもない墓穴を掘ってしまった美織は大悟に盛大に冷やかされる羽目になった。
「大丈夫。母さんには適当に言っておくから、ゆっくりしてきなよ」
「大悟っ!」
本気なのか無遠慮にからかっているのか、どうにも判断がつかない。
美織は大悟を部屋から追い出すと呼吸を落ち着け、いつも以上に気合を入れて身支度を始めた。
(綾辻くんはどんな顔をするんだろう)
大学に合格するまで待ってほしいと言いだしたのは美織だ。
だから今夜は、別の意味でも忘れられない日になるはず。