ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~

 身支度を終えた美織は、意気揚々と電車に飛び乗った。

(早く会いたいな)

 その一心で職場の最寄り駅まで来てしまう。
 いくらなんでも、会社の前で待っているわけにもいかず、美織は正宗と一度訪れた喫茶店に居座ることにした。

(あと何時間だろう)

 合格発表が行われたのが、お昼の十二時。正宗の勤務時間が終了するまで、あと半日近くある。
 けれど、待っている時間すら愛おしい。
 美織はバッグに忍ばせた本を読みながら、ひたすら正宗を待ち続けた。すっかり夜が更けた七時過ぎ、ようやくスマホが着信を知らせる。

『今、どこにいる?』
「前に綾辻くんに連れてきてもらった喫茶店にいるよ」
『すぐ行く!』

 電話を切ってから数分後、息を切らした正宗が店に現れる。

「おめでとう!」

 やってくるなり熱烈なハグをされ、店内の客が何事かと訝し気にこちらを見ている。

「ありがとう!合格できたのは綾辻くんのおかげだよ」

 正宗は献身的に美織の受験生活を支えてくれた。
 使いやすそうな勉強アプリを教えてくれたり、模擬テストの結果から美織の苦手分野の分析までしてくれた。
 きっと自分ひとりの力では、ここまでやり遂げられなかった。正宗が美織ならできると何度も励ましてくれたから最後まで頑張れたのだ。

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