ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
喫茶店をあとにしたふたりは歩調を合わせ歩き始めた。
「今日はお祝いだな。実は前々から予約してたんだ」
さすが一流商社のビジネスマンは仕事が早い。でも、お店の予約が合格発表よりも早いのは少々いただけない。
「不合格だったら一体どうしてたの?」
美織は呆れ気味に尋ねた。もし不合格だったら気まずい残念会になっていたであろう。
「錦なら絶対に合格すると思ってたから問題ないよ。まあ一応、プランBも用意しておいたけど」
「プランB?」
「俺の部屋で朝までやけ酒コース。泣いても怒っても俺が全力で慰める、至れり尽くせりのサービスつき」
プランBの話を聞いたとき、美織は心を決めた。どんなに美味しいディナーよりも、今は彼とふたりきりで過ごしたい。
「食事は今度でもいいかな?」
「席だけの予約だから、今からキャンセルしても大丈夫だけど……」
「綾辻くんの家に行きたい」
間髪入れずにそう言うと、正宗は少しだけ驚いた様子を見せた。