ひまわりみたいなあなたにもう一度恋をする~再会したのは元不良の同級生~
「うん美味しい!」
「よかった」
正宗の手料理はどれもほっぺたが落ちそうなほど美味しかった。
料理もできるなんて知らなかった。
バーベキューのときも手際よく肉を焼いていたし、慣れているとは思ったけれど予想以上だ。
食欲が満たされると、再びソワソワと落ち着かない気分になる。
「そうだ。ビンテージ物の赤ワインもあるから開けようか」
「綾辻くん!」
美織は思い切ってソファから立ち上がろうとする正宗に後ろから抱きついた。
このままズルズルと後ろに引き延ばしているわけにはいかない。
「私、綾辻くんが好き……。好きなのっ……」
突然の告白に正宗は一瞬だけ面食らっていたようだが、すぐさま体勢を変え美織の額にかかる髪を指で払った。
「俺も錦が好きだよ」
クスリと笑いながら美織を受け入れると、頭を優しく撫でていく。
「よ、よかった……」
緊張から開放されポロポロと涙がこぼれる。
「やっと言えた――」
半年も保留にしていたのに、待ってくれていた正宗に自分の気持ちをちゃんと伝えられて嬉しかった。
(ううん。半年じゃない)
正宗を好きになったのはもっと前だ。彼に心を奪われた十年前のあの日から、美織はずっと正宗に恋をしていた。