黒き噂の辣腕社長は強がり契約妻に生涯愛を絶やさない
その斗真さんを一心に愛してきた楢村さんは、彼の気持ちに常に同調しているのだという。
とはいえ光毅さんを本当の兄のように慕う気持ちも本物だと、私も少しずつ関わる機会が増えて感じている。
光毅さんと並んで、ふたりの前に座る。
久しぶりに斗真さんが帰国すると聞いて、今日、こうして結婚の報告をするに至った。というか斗真さんが、光毅さんにしつこく催促したらしい。
『弟が自分を慕ってくれることは、うれしいしありがたい。けれどうちの場合は度を越えているんだ』
光毅さんはそう事前に漏らしていたが納得だ。
「美咲の言っていた通り、兄さんは本当にかわいらしいお嫁さんをもらったんだね」
斗真さんの興味が私に移り、にこにこと見つめてくる。その隣で、楢村さんもうんうんとうなずいた。
クールビューティーな印象が強い楢村さんだが、実は小さくてかわいいものが大好きなのだと光毅さんから聞いている。
かわいいかはともかく、小柄な私を彼女はいたく気に入っているらしい。前に空港まで送ってもらったときの彼女の言動は、そういうことかとようやく理解した。
「依都がかわいいのは否定しないが、ふたりとも見すぎだ。困っているだろ」
ふたりから向けられる真っすぐすぎる好意は、うれしけれど気恥ずかしい。そして、〝かわいいのは否定しない〟と堂々と言いきる光毅さんのせいで、いたたまれなくなる。
「依都さん。兄さんのことをよろしくね」
「は、はい」
とはいえ光毅さんを本当の兄のように慕う気持ちも本物だと、私も少しずつ関わる機会が増えて感じている。
光毅さんと並んで、ふたりの前に座る。
久しぶりに斗真さんが帰国すると聞いて、今日、こうして結婚の報告をするに至った。というか斗真さんが、光毅さんにしつこく催促したらしい。
『弟が自分を慕ってくれることは、うれしいしありがたい。けれどうちの場合は度を越えているんだ』
光毅さんはそう事前に漏らしていたが納得だ。
「美咲の言っていた通り、兄さんは本当にかわいらしいお嫁さんをもらったんだね」
斗真さんの興味が私に移り、にこにこと見つめてくる。その隣で、楢村さんもうんうんとうなずいた。
クールビューティーな印象が強い楢村さんだが、実は小さくてかわいいものが大好きなのだと光毅さんから聞いている。
かわいいかはともかく、小柄な私を彼女はいたく気に入っているらしい。前に空港まで送ってもらったときの彼女の言動は、そういうことかとようやく理解した。
「依都がかわいいのは否定しないが、ふたりとも見すぎだ。困っているだろ」
ふたりから向けられる真っすぐすぎる好意は、うれしけれど気恥ずかしい。そして、〝かわいいのは否定しない〟と堂々と言いきる光毅さんのせいで、いたたまれなくなる。
「依都さん。兄さんのことをよろしくね」
「は、はい」