聖女天使を苦しめた国に、天罰を
5・復縁を求めるロミオ手紙
――セロンがクロディオと出会い、1か月が経過した。

 新たに加わった仲間のペガサスとともに、天使は何不自由なくパロニード辺境伯の領城で暮らしている。

(ルセメルと一緒にここを抜け出して、遊びに行ってから……。クロディオは、とっても優しくなった……)

 クロディオはセロンを膝の上に乗せて書類整理をするのが気に入ったようで、どうしても外出の必要がある時以外はずっと自分と触れ合っている。

(全身で、わたしが好きだって……。訴えかけているみたい……)

 最初のうちは、それが鬱陶しいと思うこともあった。
 しかし――毎日当たり前のように触れ合っていれば、だんだんと慣れてくる。

(クロディオ、ルセメル。ペガサス……。わたしの周りは、いつもみんなが一緒……)

 ――今日もセロンはクロディオの腕の中に抱きしめられ、騒がしく言い争う侍女と神馬の姿を物珍しそうに観察していた。
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