聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「セロン様と旦那様が、こうして仲良しになったんですから! 私達だって、交流を深め合いましょうよー!」
『誰が人間なんかと、交流を深めるもんか!』
「もう。神馬さんったら、わがままなんですから~」
『近づくな! ボクに触れていいのは、セロンだけだ……!』

 ルセメルはペガサスと少しでも交流を深めようと何度もスキンシップを試みているが、神馬にとって人間はどれほど甘い言葉を囁いていたとしても信頼のおけぬ存在だ。
 獣は頑なに天使以外の触れ合いを拒否する。
 そのため、どうにもうまくいかないようだ。

『なんでセロンの周りにいる人間達は、変な奴らばっかりなんだ……?』
「ペガサス。ルセメル、まだいいほう。もっと悪い人、いっぱいいる……」
『これでいい奴ら判定するなんて、信じたくない……』

 ぐったりと項垂れたペガサスは床に四肢を投げ出し、ゆっくりと翼を休める。
 そんな姿を目にした侍女は、指先をワシャワシャと動かしながら神馬に触れる機会を窺った。
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