聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「私達は、セロン様守護隊ですからね! 神馬さんも、ぜひその一員に……!」
『君達と手を取り合ってセロンを守るなんて、冗談じゃない』
「うーん。この感じは、嫌がってます? いつになったら、心を開いてもらえますかねぇ……?」
『一生無理だ! 諦めるんだな』

 ふんっと鼻息荒くそっぽを向いたペガサスは、侍女と言い争いなど続けたくないとばかりに目を閉じる。
 そんな彼らの姿を見捉えたクロディオは、ルセメルに厳しい言葉を投げかけた。

「ルセメル。話し相手がいないからと、ペガサスにちょっかいをかけるのはやめろ」
「で、ですが……! 私だって……!」
「騒がし過ぎて、仕事が進まん。少しはセロンの大人しさを、見習ったらどうだ」
「うーん……。無理ですね!」
「君を侍女として雇ったのは、間違いだったかもしれんな……」

 満面の笑みを浮かべてセロンをお手本にするのは無理だと騙った侍女の姿を目にした彼は、何度目かわからぬため息を溢して大きな手で頭を覆い隠すと、肩を落とす。

(ルセメルらしい、解答……)

 ――クロディオが呆れて、物が言えない様子をみせたからか。
 天使はポツリと、か細い声でルセメルを褒めた。
< 130 / 245 >

この作品をシェア

pagetop