聖女天使を苦しめた国に、天罰を
(ちゃんと伝えれば、きっと。許して、くれるはず……)

 セロンは言葉を詰まらせながらもどうにか己を奮い立たせ――理由を説明した。

「クロディオの、サポート。したい」
「俺の?」
「うん。わたし、聖女天使。癒やしの力、使える。初めて出会った時、みたいに……。助けたい……」

 天使の願いを耳にしたクロディオとペガサスは左右に首を振り、その提案は受け入れられないと拒絶する。

『そんなの、駄目に決まっている!』
「外は危険だ」

 そんな2人の息ぴったりな姿を目にしたセロンは――。
 真剣な表情で、問題ないと証明するかのように言葉を紡ぐ。

「わたし達、空、飛べる。人間の見えないところで、見守れば平気」
「飛び道具を使って、翼を傷つけられるかもしれないぞ」
「ペガサス。守ってくれる……?」

 1人では難しいことも、神馬がいればどうとでもなる。
 そう考えたセロンが不安そうに問いかければ、ペガサスは明るい声を発した。
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