聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「セロンが……。あいつと関係があると聞いた時……」
「うん」
「父がルユメール王国を裏切っていなければ、どうなっていただろうかと考えた」
「とう、さま?」
「ああ。俺はまだ、辺境伯の爵位を継ぐ前……。あの国と交流があった。あいつの隣で、仮面舞踏会にやってきた君と、顔を合わせていたかもしれん……」
クロディオはどこか遠くを見つめながらあり得たかもしれない未来に思いを馳せる。
その後、苦しい胸の内を曝け出す。
「セロンとあの男が、心を通わす姿を間近に見るなど……。考えただけでも、腸が煮えくり返る……」
彼の瞳の奥には、確かな憎悪と嫉妬心が見え隠れしていた。
(クロディオ……。わたしを思って、心。揺れ動かしてくれた……)
セロンはそれが、嬉しくて堪らない。
うっとりと瞳を潤ませ、静かに彼の主張へ耳を傾け続ける。
「セロンに、過去は問わないと言ったのには、理由がある。君の口から、あいつとの蜜月が語られるなど……。耐えられなかったんだ……」
「お月、様……?」
天使は聞き慣れない単語に首を傾げるが、クロディオはその言葉が意味する内容を口にする気はないようだ。
「うん」
「父がルユメール王国を裏切っていなければ、どうなっていただろうかと考えた」
「とう、さま?」
「ああ。俺はまだ、辺境伯の爵位を継ぐ前……。あの国と交流があった。あいつの隣で、仮面舞踏会にやってきた君と、顔を合わせていたかもしれん……」
クロディオはどこか遠くを見つめながらあり得たかもしれない未来に思いを馳せる。
その後、苦しい胸の内を曝け出す。
「セロンとあの男が、心を通わす姿を間近に見るなど……。考えただけでも、腸が煮えくり返る……」
彼の瞳の奥には、確かな憎悪と嫉妬心が見え隠れしていた。
(クロディオ……。わたしを思って、心。揺れ動かしてくれた……)
セロンはそれが、嬉しくて堪らない。
うっとりと瞳を潤ませ、静かに彼の主張へ耳を傾け続ける。
「セロンに、過去は問わないと言ったのには、理由がある。君の口から、あいつとの蜜月が語られるなど……。耐えられなかったんだ……」
「お月、様……?」
天使は聞き慣れない単語に首を傾げるが、クロディオはその言葉が意味する内容を口にする気はないようだ。