聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「ペガサスも、ありがとう……」
『ボクをオマケ扱いするなんて……。君が聖女天使でなければ、蹴りつけてやっているところだ……』

 神馬は天使の態度に納得がいかないようで、ふてくされたようにセロンの胸元で丸まり目を閉じた。

「今は、ペガサス……。クロディオ、嫌ってる……。でも、いつか……。好きになってもらえると、いいな……」
「ああ。俺もこいつの信頼を、勝ち取る努力が必要なのかもしれん……」
「今度一緒に、戦場で戦う? 有能さ、アピールチャンス……」

 何かと騒がしいペガサスが大人しくなったのを確認して、2人は雑談を始めた。
 しかしセロンの提案を受けても、クロディオの顔は優れない。
 彼はどこか困ったように眉を伏せ、ぽつりと呟く。

「今まで散々、情けないところを見せてきたんだ。近くで確認しても、認識が変化することはないだろう」
「難しい……」
「ああ。神獣と交流を深めるのは、聖女天使以外は無理なのかもしれん」

 戦場では自らの命よりも勝利を優先する彼は、領地に戻ってくると及び腰になる。
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