聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「どうしても君に、直接謝罪をしたいんだ! 全部、僕が悪かった……! どうか、戻ってきてくれ!」
彼は何度も狂ったように、愛する少女に届くはずのない声を響かせる。
「僕が愛しているのは、君だけだ……! どうか、一目でいい! もう一度、姿を見せてくれ……!」
みっともなく大声で叫ぶフラティウスの姿を目にした自国の兵士達は、顔を見合わせて困惑した様子を見せた。
その後、不敬と騒がれても仕方がないような冷ややかな視線を送る。
「あの噂は、本当だったのか……」
「バズドント伯爵令嬢も、災難だな……」
――国王の反対を押し切ってルイザと婚約を結んだのに、たった数か月で、その恋心がどこかへ消えてしまったのだ。
誰だってこのような姿を目にすれば、その変わり身の速さに軽蔑するのは当然とも言える。
(僕は聖女天使さえ手に入れば、ほかには何もいらない……!)
しかし、その程度の蔑みの視線で声を荒らげるのを止められるのであれば、フラティウスはここになど来ていなかった。
彼は何度も狂ったように、愛する少女に届くはずのない声を響かせる。
「僕が愛しているのは、君だけだ……! どうか、一目でいい! もう一度、姿を見せてくれ……!」
みっともなく大声で叫ぶフラティウスの姿を目にした自国の兵士達は、顔を見合わせて困惑した様子を見せた。
その後、不敬と騒がれても仕方がないような冷ややかな視線を送る。
「あの噂は、本当だったのか……」
「バズドント伯爵令嬢も、災難だな……」
――国王の反対を押し切ってルイザと婚約を結んだのに、たった数か月で、その恋心がどこかへ消えてしまったのだ。
誰だってこのような姿を目にすれば、その変わり身の速さに軽蔑するのは当然とも言える。
(僕は聖女天使さえ手に入れば、ほかには何もいらない……!)
しかし、その程度の蔑みの視線で声を荒らげるのを止められるのであれば、フラティウスはここになど来ていなかった。