聖女天使を苦しめた国に、天罰を
仲間外れは嫌だから
――天使はペガサスと、待っている。
クロディオの準備が完了し、ルユメール王国へ攻め入る日を。
『ボクはやっぱり、納得がいかない。セロンはあいつの、どこがいいんだ?』
彼とセロンが絆を深め、神獣を挟んで一つのベッドで眠るようになってから半年ほどが経過する。
いつの間にかクロディオは、天使を膝の上に抱きかかえ、四六時中ベタベタと引っつかなくなった。
(そんなことしなくても、わたしは逃げないって……。やっと、わかってもらえたみたい……)
セロンはそれが淋しく思うと同時に、嬉しいと感じつつ――ここにはいない彼の姿を脳裏に思い浮かべる。
その後、淡々と事実を述べた。
「クロディオは、優しい」
『どこがだい……? セロンを怯えさせるし、高圧的で、ろくな人間じゃないよ』
「それは、最初だけ。すぐ、改善された」
『そう思いたいだけじゃないか……?』
「うんん。わたしとクロディオ。身長差、ある。目つきも、鋭い」
『それが?』
「睨みつけているように、見えただけ。クロディオは、ずっと。わたし、大切にしてくれた……」
ペガサスは天使の答えを耳にしたところで、どうにも納得ができないようだ。
理解できないとばかりに眉を伏せると、セロンの小さな身体に身を寄せた。