聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「やめてください!」
「暴れんな! 俺達は……っ」
「いやぁ……っ!」
「セロン様はいつか、旦那様の妻となる方ですよ!? あなた、死にたいんですか!?」
騎士団の指揮を取る団長ほどではないが、彼らだって戦地で剣を振るう騎士達だ。
誰かを癒やしたり背中に翼を生やしたりするくらいしか脳のない天使と、なんの力も持たぬか弱い侍女では、男性2人に敵うはずもなかった。
(目的を達成しないままあの人のところに戻ったら、怒られる……っ)
クロディオに怒鳴りつけられたり軽蔑の眼差しを向けられたりしたくないと必死に四肢を動かし、暴れていたのが項を成したのだろう。
(助けて……っ。誰か……!)
――天使の願いを聞き届けるかのように、天空から目が白むほどの光の柱が降り注ぐ。
「う……っ」
「前が、見えない……っ」
「セ、セロン様……!」
2人組の騎士達はセロンから両手を離し、目元を覆う。
『セロン』
どこからともなく天使を呼ぶ声は、自分が会わなければならないと外に出るきっかけを作った少年の声そのものだ。
「暴れんな! 俺達は……っ」
「いやぁ……っ!」
「セロン様はいつか、旦那様の妻となる方ですよ!? あなた、死にたいんですか!?」
騎士団の指揮を取る団長ほどではないが、彼らだって戦地で剣を振るう騎士達だ。
誰かを癒やしたり背中に翼を生やしたりするくらいしか脳のない天使と、なんの力も持たぬか弱い侍女では、男性2人に敵うはずもなかった。
(目的を達成しないままあの人のところに戻ったら、怒られる……っ)
クロディオに怒鳴りつけられたり軽蔑の眼差しを向けられたりしたくないと必死に四肢を動かし、暴れていたのが項を成したのだろう。
(助けて……っ。誰か……!)
――天使の願いを聞き届けるかのように、天空から目が白むほどの光の柱が降り注ぐ。
「う……っ」
「前が、見えない……っ」
「セ、セロン様……!」
2人組の騎士達はセロンから両手を離し、目元を覆う。
『セロン』
どこからともなく天使を呼ぶ声は、自分が会わなければならないと外に出るきっかけを作った少年の声そのものだ。