聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「だ、駄目ですよ! セロン様は、旦那様と手を取り合ったのですから! は、離れてください!」
会話を盗み聞きしていた侍女は、このままでは神聖なる天使が神馬に天界へ連れ去られてしまうと恐れたようだ。
ようやく視力が回復したルセメルは勢いよく立ち上がると、ペガサスをセロンから引き剥がしにかかる。
『ボクに触るな! 薄汚い女狐が……!』
「きゃあ……っ!」
先程までの、天使を慈しむような姿はどこへやら。
地を這うようなドスの効いた声を響かせた神馬は、侍女を蹴飛ばして土の上に転がした。
「ルセメル……」
『ふぅ……。これで邪魔者は、いなくなったね。さぁ、翼を広げて。ボクと一緒に、天界で暮らそう?』
ペガサスはひと仕事終えたとばかりに息を吐き出したあと、背中へ翼を生やすように促した。
「セロン、様……! 待って……! 旦那様を、信じてください……!」
倒れ伏す侍女が言葉を紡ぐ姿をぼんやりと見つめていたセロンは、神馬へと視線を移す。
会話を盗み聞きしていた侍女は、このままでは神聖なる天使が神馬に天界へ連れ去られてしまうと恐れたようだ。
ようやく視力が回復したルセメルは勢いよく立ち上がると、ペガサスをセロンから引き剥がしにかかる。
『ボクに触るな! 薄汚い女狐が……!』
「きゃあ……っ!」
先程までの、天使を慈しむような姿はどこへやら。
地を這うようなドスの効いた声を響かせた神馬は、侍女を蹴飛ばして土の上に転がした。
「ルセメル……」
『ふぅ……。これで邪魔者は、いなくなったね。さぁ、翼を広げて。ボクと一緒に、天界で暮らそう?』
ペガサスはひと仕事終えたとばかりに息を吐き出したあと、背中へ翼を生やすように促した。
「セロン、様……! 待って……! 旦那様を、信じてください……!」
倒れ伏す侍女が言葉を紡ぐ姿をぼんやりと見つめていたセロンは、神馬へと視線を移す。