聖女天使を苦しめた国に、天罰を
「君は、俺達の想像を絶するような体験をしてきたかもしれん。普通の人間として産まれていればと、後悔したことも数え切れないほどあるだろう」
「うん……」
「だが、俺は……。セロンが聖女天使として産まれたおかげで、こうして君と巡り会えた。それを、神に感謝している」
セロンが生まれ来なければ、母親は生きていた。
父親が義母と結婚することもなく、妹と家族にはならずに済んだ。
(ぜんぶ、わたしのせい……)
そう自分を責めていた天使にとって、クロディオの言葉は砂漠を潤す一滴の水みたいに、心の奥底へと染み渡る。
「君と出会えなければ、俺はこうして、セロンに触れ合えなかった。騎士団は全滅し、この辺境伯も――ルユメール王国のものになっていただろう」
もしもの未来を思い浮かべた彼は淡々と言葉を紡ぎながら、声を発することなく大人しくしているペガサスへと視線を移す。
「うん……」
「だが、俺は……。セロンが聖女天使として産まれたおかげで、こうして君と巡り会えた。それを、神に感謝している」
セロンが生まれ来なければ、母親は生きていた。
父親が義母と結婚することもなく、妹と家族にはならずに済んだ。
(ぜんぶ、わたしのせい……)
そう自分を責めていた天使にとって、クロディオの言葉は砂漠を潤す一滴の水みたいに、心の奥底へと染み渡る。
「君と出会えなければ、俺はこうして、セロンに触れ合えなかった。騎士団は全滅し、この辺境伯も――ルユメール王国のものになっていただろう」
もしもの未来を思い浮かべた彼は淡々と言葉を紡ぎながら、声を発することなく大人しくしているペガサスへと視線を移す。