知らない明日が来たとしても
3.
◇
一週間後の金曜夜、会社近くの居酒屋にマーケティング部のメンバーが集まっていた。
最近中途採用で入った社員数名の歓迎会で、どうせなら親睦もかねてチーム合同でやろうと企画されたものだった。
温かみのある明かりに照らされた個室に、長テーブルが二卓並べてある。
ちょうど対角線上の席に才佳と暁が座っていた。
普段自分のチーム以外との飲み会があまりないせいか、開始時はどこかぎこちなさがあったものの、一時間も過ぎればすっかり打ち解けたらしい。
わいわいと騒がしいくらい盛り上がっているメンバーたちを見て、才佳は安心しながらグラスに残ったビールを口にする。
今週も慌ただしく過ごしているうちにあっという間に終わってしまった。
土日は暁に言われたように睡眠をなるべく取って何とか回復したけれど、週末に向けてまたうっすらと目の下に影が落ち始めた。
先週末、崇人にはちゃんと考えて連絡をすると告げたけれど、結局向き合う余裕もなく時間だけが過ぎてしまっていた。