《天使さま》から始まった
「そう、だよね。突然こんなこと言われたって、しかも自分を殺した、なんて言われても信じられないよね。当然だと思う。⋯⋯でもね、それは間違いないの」

 そこで言葉を区切ると目を閉じて、そしてゆっくり開くと続けた。

「それに、あの学校はすでに奴らの手中に落ちている」

「奴らって?」

「わたし達がいた時代に、歴史には記されていない、悪霊達と戦ったことがある」

「やっぱり《天使さま》だったんだね」

「あぁ」

 佳奈が以前言ってたことを思い出す。

「前世を占うことに必要な能力は《天使さま》が降りてきた時だけ。私自身の力はまだまだ未熟だから」って。

 それなのに、すごく深いところの内容を口にしていたから、もしかしたら、って思ってた。

「その時、戦った悪霊を封印したのが学校が建っているあの場所だ。まさか、あの山に手を出す者がいるなど思いもしなかったが」

 あの時、校長に学校が建っている場所について尋ねたのは⋯⋯。

「どんな態度を示すか、カマをかけてみた。案の定、面白いほど簡単に表してくれたがな」

 口端をクイッと吊り上げたニヒルな笑みを浮かべる。

 っ!!

 一瞬、誰かの笑みと重なって映る。

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