捨て猫を拾ったのは、桃色苺の王子猫
猫助け
飼い主は、僕を段ボールに入れて外に出した。
段ボールの中には一枚の紙のみ。



僕はただの猫じゃない。
文字くらい簡単に読める。



「生後半年
 オス
 名前はまだ決まっていません
 普通のキャットフード食べます」



紙にはそう書いてあった。



飼い主は公園に僕を置き去りにして去っていった。



僕を拾ってくれる人がいなければ、すぐ死んでしまうだろう。
毛布もない、ご飯も水もないのだから。















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