捨て猫を拾ったのは、桃色苺の王子猫
「猫拾ってきたん?へぇ~、かわい~。」

「白猫ちゃんですね。目も綺麗~。よく見たら青色じゃないですか。」




お風呂が終わってリビングに戻ると、新たに二人いた。

一人はオレンジ色の髪で濃い緑の目をしたジェルくん。
羊みたいな顔。
ジェルくんは独特なしゃべり方をする人だった。

もう一人は黄色い髪に、茶色に近い黄色の目をした、ハムスターのような顔。
るぅとくん。
るぅとくんは柔らかな、なんだか落ち着く声、しゃべり方をする。




「名前考えないと、僕たち全員今『猫ちゃん』って呼んでるんだよね」

ころんくんが言った。




「そうやな~、白いしシロでええんちゃう?」

「テキトーすぎない?」

「そうですよ、一生のものなんですから、もっと真剣に考えないと。・・・そうですね、ルナなんてどうでしょう?ラテン語で月です。」

「男の子にルナ?なんか違くないか?」

「ぷーのすけ!」

「それぷりちゃんだよね?!しかもどっちかっていうと犬でしょ!」

「男の子なんだよね?じゃあ、コタロウとか。」

「なーくんが考えるのってなんか・・・地味・・・だよな・・・・・・」

「じ・・・地味・・・・・・」




なんだかなかなか決まらなさそう。
みんなが挙げる名前はなかなかしっくりこず、莉犬くんとさとみくんが否定していく。




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