捨て猫を拾ったのは、桃色苺の王子猫
「ここは拾ってきた、猫好きのさとみくんにお願いしたらいいとおもいまーす!」

ころんくんが「はいはーい」とてをあげて言う。

「たしかに!それならいい名前思い浮かびそうですね。」

「いいかもね。猫好きだし、一番真剣に考えれそう。」

「さとみくん、なかなかセンスあるしね。」

「じゃあここは任せてまお!」

みんなそれに賛成の声を上げていく。




「ふっ、任せろ!」

さとみくんも自信満々に言う。

「そうだな~・・・白・・・・・・猫・・・さとみ()・・・」

さとみくんはしばらく真剣な顔で考えていた。




「決まった・・・、『ささみ』だ!」




「「「「「ささみ?」」」」」

さとみくんが言った名前にみんなが疑問符をつけて同じことを返す。

「俺は『さとみ』。猫はささみが好物。ささみは加熱すると白くなる。」

さとみくんは、一本ずつ指を立てて名前にこめられた意味を説明してゆく。




「なるほど・・・あとは猫ちゃんが気に入るかどうかだね。」

ななもりくんが言う。




「ささみ~」




さとみくんがリビングの外まで出て扉を閉めてから、言った。

なんだか自分が呼ばれた気がして「にゃーん」と返事をして扉の前まで行く。
すると、みんなが一斉に「おぉ~!」と声を上げる。




扉が開き、さとみくんが入ってきて僕を見つめる。

「ささみ?」

首をかしげて僕に問いかけるように呼ぶ。

「にゃあん(ささみ)」

「ささみ」

「にゃおん?(なに?)」

「ささみだ!」

さとみくんが五人に向かって言った。

「じゃあ・・・」

ななもりくんが口を開く。

「猫ちゃんは、ささみくんにけってーい!」

「「「「「おめでとう(ございます)!ささみ(くん)!」」」」」

「おめでと、さーさみっ」
ーーーーーーーーーーーー1終わり

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