不運を呼び寄せる私ですが、あなたに恋をしてもいいですか?
医務室に到着しドアを開けたが、誰の姿も見えない。
「あれ? どこ行った? 桃瀬さん、ちょっとここに座っててくれるかな」
絢人が診察室の回転椅子に座るよう歩実を促した。
「ありがとうございます。失礼します」
歩実が腰掛けると、
「おーい」
絢人は別のドアを開け、フレンドリーに呼びかけた。
えっ⁉︎ めちゃくちゃ軽く呼んでるんだけど! もしかして医師と知り合いなのかな?
そんなことを考えていると、白衣を纏った女医が医務室正面ドアから姿を見せた。あまりの美しさに歩実はあんぐりと口を開け、見惚れてしまった。
「あらっ! ごめんなさい! ちょっと席を外してたものだから。医師の安曇です」
入社した当時、医務室が完備されていて、美人な医師がいることも聞かされていた。けれど、健康優良体の歩実には縁がないだろうと、そうなんだぁくらいの感覚だった。
まさか、こんなに綺麗なお医者さんだったなんてビックリ! モデルさんみたい!
「姉さん!」
えっ? 姉さん⁉︎
その呼びかけに、歩実は女医と絢人を交互に見やった。
「あれ? どこ行った? 桃瀬さん、ちょっとここに座っててくれるかな」
絢人が診察室の回転椅子に座るよう歩実を促した。
「ありがとうございます。失礼します」
歩実が腰掛けると、
「おーい」
絢人は別のドアを開け、フレンドリーに呼びかけた。
えっ⁉︎ めちゃくちゃ軽く呼んでるんだけど! もしかして医師と知り合いなのかな?
そんなことを考えていると、白衣を纏った女医が医務室正面ドアから姿を見せた。あまりの美しさに歩実はあんぐりと口を開け、見惚れてしまった。
「あらっ! ごめんなさい! ちょっと席を外してたものだから。医師の安曇です」
入社した当時、医務室が完備されていて、美人な医師がいることも聞かされていた。けれど、健康優良体の歩実には縁がないだろうと、そうなんだぁくらいの感覚だった。
まさか、こんなに綺麗なお医者さんだったなんてビックリ! モデルさんみたい!
「姉さん!」
えっ? 姉さん⁉︎
その呼びかけに、歩実は女医と絢人を交互に見やった。