不運を呼び寄せる私ですが、あなたに恋をしてもいいですか?
⑤
昼休み。パソコンを前に、大きなため息を吐く。
歩実はガックリと肩を落とした。
絢人に応援してもらったにも関わらず、コンテストは、箸にも棒にもかからなかった。
人生そんなに甘くないか……
落ち込む歩実に、宮脇が声を掛けてきた。
「次よ次! 諦めずに頑張れ!」
「宮脇さん……」
「ちょっとぉ、そんな子犬みたいなウルウルした目で見ないでぇ〜 抱きしめたくなっちゃう」
「うぅぅぅ……」
「しょうがないなぁ、よし、今日はお昼奢ったげる。ガツンとトンカツでもいっとく? 食欲ないとは言わせないわよ!」
「甘えさせてもらっていいですか?」
「よし! 決まりね。ほら、行くよ」
宮脇は歩実の肩をポンッと叩き、近くの定食屋へ連れ出した。
店に着くと、奥のテーブル席に通された。ふたりでトンカツ定食を注文する。
悲しくてあまり食べられないかもしれないと思っていたが、ペロリとたいらげた。
「宮脇さん、ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
食べ終わり、店を出ようと引き戸を開けると、ビジネスマンと思われる男性と鉢合わせた。顔を上げ、
「あっ」
と声を漏らす。
「常務!」
驚いた声を上げたのは宮脇だった。
「お疲れさま」
絢人が優しく声をかける。
「「お疲れさまです」」
ふたりで挨拶をした。
堅物だと思っていた絢人の笑顔に宮脇は瞬きを繰り返している。そんな中、
「ケン!」
男性の声が店の中から飛んできた。
懐かしく愛しい名に、歩実は敏感に反応する。同時に、絢人が軽く手を上げた。
えっ⁉︎ どうして常務が手を?
歩実はガックリと肩を落とした。
絢人に応援してもらったにも関わらず、コンテストは、箸にも棒にもかからなかった。
人生そんなに甘くないか……
落ち込む歩実に、宮脇が声を掛けてきた。
「次よ次! 諦めずに頑張れ!」
「宮脇さん……」
「ちょっとぉ、そんな子犬みたいなウルウルした目で見ないでぇ〜 抱きしめたくなっちゃう」
「うぅぅぅ……」
「しょうがないなぁ、よし、今日はお昼奢ったげる。ガツンとトンカツでもいっとく? 食欲ないとは言わせないわよ!」
「甘えさせてもらっていいですか?」
「よし! 決まりね。ほら、行くよ」
宮脇は歩実の肩をポンッと叩き、近くの定食屋へ連れ出した。
店に着くと、奥のテーブル席に通された。ふたりでトンカツ定食を注文する。
悲しくてあまり食べられないかもしれないと思っていたが、ペロリとたいらげた。
「宮脇さん、ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
食べ終わり、店を出ようと引き戸を開けると、ビジネスマンと思われる男性と鉢合わせた。顔を上げ、
「あっ」
と声を漏らす。
「常務!」
驚いた声を上げたのは宮脇だった。
「お疲れさま」
絢人が優しく声をかける。
「「お疲れさまです」」
ふたりで挨拶をした。
堅物だと思っていた絢人の笑顔に宮脇は瞬きを繰り返している。そんな中、
「ケン!」
男性の声が店の中から飛んできた。
懐かしく愛しい名に、歩実は敏感に反応する。同時に、絢人が軽く手を上げた。
えっ⁉︎ どうして常務が手を?