甘やかな契約婚 〜大富豪の旦那様はみりん屋の娘を溺愛する〜



 食事が終わり、彼が自室に戻った後、私はキッチンで一人、食器を洗いながら考えていた。
 彼の過去に触れたことで、私の心はもう完全には以前のように閉じられなくなっていた。

 彼の想いを知った今、私は彼ともっと向き合いたいと思うようになっていた。
 窓の外では、昨日と同じ夜景が冷たく瞬いていた。
 だが、その光は、ほんの少しだけ、私の心を明るくする。

 この先、私と彼の間にどんな未来が待っているのか。
 まだ分からないけれど、ほんの小さな一歩を、踏み出せそうな気がした。
 


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