甘やかな契約婚 〜大富豪の旦那様はみりん屋の娘を溺愛する〜



「はい、わかりました……」

 彼はそれ以上何も言わず、静かに部屋を出て行った。私はキッチンに一人残され、動揺する心を抑えながら、シンクに手を伸ばした。
 なぜ、急に? 契約結婚以来、彼が私をこんな風に誘うことなんてなかった。胸の奥で、期待と不安が交錯する。


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